最近、「メタボリック症候群」という言葉をよく耳にします。メタボリック症候群と言われたならば、脳梗塞や狭心症などの準備状態であることを示しています。高血圧、高脂血症、腹囲増加など、それぞれの病気の程度は大したことがなくても、それらが重なってくると虚血性心疾患や脳疾患などの生活習慣病を生じてくる状態です。
メタボリック症候群といわれても生活を改善し、高血圧などの治療をすれば大きな病気になりにくくなります。メタボリック症候群といわれても落ち込む必要はありません。生活習慣を改善することで、通常の生活を送ることが可能になります。
ただ、生活の改善のために急に無理な運動を始めるのはよくありません。若い方のスポーツ中の急死事故を未然に防ぐためだけでなく、これから運動を始めようという方にはぜひ心臓検診を受けてください。
中高年者の生活習慣病(高血圧症、糖尿病、高脂血症等の病気をいいます)に対しての最適な運動の種類、強さ、持続期間、頻度などを指導します。
以下の検査を行い、まずはご本人の健康状態や運動耐用能をチェックします。
1. 診察 、問診
2. 心電図検査
3. 運動負荷心電図(トレッドミル)検査
4. 24時間心電図検査
5. 心エコー(心臓超音波、ドップラー、カラー)検査