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シリーズ: 心臓病、生活習慣病について

No.000009

● 「睡眠時無呼吸症候群とは」

現代社会は眠らぬ社会といわれ社会全体が24時間働き続けているため、睡眠を十分にとれていない人は増加しています。成人の5人に1人が睡眠障害に苦しんでおり、20人に1人は睡眠薬を服用しているとの報告もあります。睡眠障害のひとつである睡眠時無呼吸は「21世紀の国民病」ともいわれています。軽く見積もっても日本人の男性の4%、女性の2%に、(閉塞性)睡眠時無呼吸症候群があるとされています。これは、日本における気管支喘息の有病率とほぼ同じです。このことから、睡眠時無呼吸症候群は決して珍しい病気ではないと考えられます。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠している時に10秒以上の呼吸停止を1時間に5回以上認め、昼間の過度の眠気などの症状がある場合に診断します。睡眠中に呼吸が止まることで、寝ている間に、心臓や体全体が充分に休養できないため、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの動脈硬化による重大な病気や、高血圧、糖尿病などの生活習慣病、夜間に発症する不整脈といった循環器疾患の原因になっていることが明らかになっています。
 診断は、いびきや口や鼻の気流と血液中の酸素の濃度のみを測定する簡易検査を行った後、大きな病院で行う終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG:polysomnography)という特別な検査で、脳波,酸素飽和度,筋電図,眼電図,心電図,呼吸運動などを同時に測定する装置で、診断を確定します。
治療は、一般的には健康保険適用がある経鼻持続気道陽圧療法(nCPAP:nasal continuous positive airway pressure),口腔内装具(OA:oral appliance)療法が行われます。昔の機械は自分の呼吸と同調させるのが難しく、装置を装着すると強い違和感を訴えることが多かったのですが、最近は治療法や治療具の進歩があり苦痛が少なく治療ができるようになってきています。
以下の症状がありましたら、簡易検査を考えてみる必要がありますのでご相談ください。

◇睡眠時無呼吸症候群を疑う症状◇
睡眠中の異常呼吸(無呼吸,睡眠中の窒息感やあえぎ呼吸,睡眠中の頻回の覚醒など)
高度ないびき
熟睡感の欠如,起床時の頭痛,日中の傾眠,日中の倦怠感,集中力の欠如
高度の肥満
高血圧、心疾患の合併のある方
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